とりえかんざし

いつもなにかにこころをよせて、恋していたい

「このなかーでどれがいいっ?いっせーのーせっ…」

「次のページいくよっ」

ぺらっ…

「このなかーでどれがいい?いっせーのーせっ」

「「「これっ!」」」

***

1つの図鑑やチラシを、友達や家族みんなで囲む。
そのページの中から
“一番を選ぶとしたら”
“もし自分が手に入れるなら”
どれにするかを瞬時に決断する遊び。

子どもの頃、好きだった遊びです。


ファッション雑誌
アパートマンションのチラシ
スーパーのチラシ
お歳暮の選べるカタログ
動物図鑑
おもちゃ屋さんのチラシ
…etc

なにか1つあればいい。クリスマスやお正月なんかは、チラシがいっぱいで華やかで。

本当に手に入れる訳じゃないけれど、「もし、なんの制限もなく、選べる権利があれば」という前提条件がわくわくさせたのだと思います。

選択するのは難しいけれど楽しい。
いっせーのーせで決めなくちゃいけないスリルもあったでしょう。

動物図鑑なんかは、時々、昆虫のページになったりして、「うええ」などと顔をひきつらせながら、いっせーのーせっ。


うげエ。



いつの間にかわたしたちは
言い訳のような制限を築き上げ
自分自身で選択を不自由にしてきたらしい。