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とりえかんざし

日常と、絵と作文の“毎日更新”練習帳。いつもなにかに心を寄せて。恋していたい。

まさか、スプーンにひっついた固形物をお茶椀のふちにぶつけた衝撃で落としてはいないでしょうね?

所作・身嗜み 食べるコト

毎週月曜日のお題は「所作・身嗜み」。

所作とは、姿勢、呼吸、心など、基礎的な部分はありますが、これら諸々をまとめると、「全てのものを大切にしようとする心」が全て。それだけで自然と美しい所作になる。と思う。


例えばこの正月、お餅を食べた方も多いでしょう。
お餅を食べます。小豆(あずき)でいただくことにしましょう。まずお餅を茹でて、お椀に茹でたお餅をよそいます。お餅が溶け出したこの甘いお湯の匂いがいいんだよなア。
お椀はお箸と一緒にテーブルに並べましょう。
小豆を作って入れておいたタッパーと、それをよそうスプーンも用意します。

さて、お餅の入ったお椀に小豆を入れましょう。
タッパーをあけて、蓋は横においておきましょうか。小豆がこぼれないよう、お椀をできるだけタッパーの側に寄せて。
左手でタッパーを押さえつつ、スプーンで小豆をたっぷりとすくいとります。
そしたら、今度は左手でお椀を持ち、すくった小豆を入れる…、入れ……、、、あれっ、小豆がスプーンに、、ひっついて、…おりゃ、おりゃ。…うーん、だめかあ。じゃあ、スプーンの付け根をこう、、、、お椀のふちにぶつけて、、、(カンカンカンカンカン)!ふう、やったね。




やったね。…ではございません。
そんなことをしましたら、お里が知れてしまいます。…じゃなくて、お椀が欠けてしまいます。大きな音もたてているではありませんか。ほうらご覧なさい、おじいちゃんおばあちゃんがたまげてる。

もし、この時にお椀を大切にしようとする心がおありでしたら、きっとお箸でスプーンにひっついた小豆を落としていたでしょう。静かで、無駄のない美しい動きになっていたはずです。お椀が欠けるかどうか、ひやひやせずにすみます。

春のパ○祭りの丈夫なお椀だから欠けませんって?なにをおっしゃる。
どんなお椀でも関係ありません。少なくとも、あのカンカンカンカンはおやめになったほうがいいですよ。おじいちゃんおばあちゃんは、「元気だねぇ」なんて言ってるかもしれませんが、実のところびっくら仰天してる。



マナーなんて、面倒なことを覚える必要は、一切ありません。
大切なことはいつもシンプル。
お椀を大切に扱うだけでいいのですから。