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とりえかんざし

お休み中です

混濁した記憶のひとかけ

図書館の入り口
雨の音
少し冷たい館内に入ると
すっと汗がひいた

並べた傘は
瞬きしたら最後
じぶんのものがわからなくなるでしょう

カードをピコってしたら
改札機みたいに開いて
静かなフロアを一直線に特等席

イヤホンから流れる音楽と
物書き欲を満たすキャンパスノートに
筆箱の横の冷たくて甘い珈琲牛乳

似合う色じゃないけど
青は憧れの色

おさがりの水色の色鉛筆は
魔法がかかっていて
もうすぐ5センチより小さくなるけれど
使うほどに好きになっていく

迷走して
何もかけないことの方が多いからね
でも進んだ感じをどこかに残して

好きな本の好きな言葉や
試験に出るであろう暗記する箇所を
無心で写したりして

うとうとしながら
そのまま眠りにつける幸せ

気づくとお腹にタオルがかけてあって
あついーって言いながら
足で下の方に蹴り飛ばして

床は畳のにおいがして
見渡すとわたしは和室にいるらしくて
テーブルの下に潜り込んだまま
眠っていた

テーブルの下からテレビを覗くと
16時のニュースがやっていて

遠くから煮物のにおいがした