とりえかんざし

いつもなにかにこころをよせて、恋していたい

うみどりが飛んで、くじらが泳ぐ

 

そんなのは、海と空、泳と飛を区別するために境界をつくった人の客観的な見方であって、ただそれだけ、ただそれだけ。

 

そこに正しさが必要な場面は、わたしが生きていく上で、この先、ひとつもないでしょう

 

うみどりが、空を泳いでる

くじらが、海を飛んでいる

 

つまらない例えですけれど、

ひとつひとつこうやって、きつくしばってしまった紐を、ほどいていったら、

 

 視界が、変わっていくのかもしれない

 

***

 

靴紐をゆるくして、

ブカブカだと思ったら、

走りづらく感じたら、

またキュッと縛ってあげればいい

 

きつかったら、ゆるめてあげるの

 

チョウチョ結びだけ覚えておけば、

正しいサイズも長さも、

ぜったいにほどけない結び方だって、

 

これといって必要ありません

 

***

 

わかれをつげにきたの

 

 

 

「正しさ」と。

 

 

絵と作文に正しさはもういらない

 

***


ちょっと、ねえ、

おかあさん、覚えてる?

 

 

 

 

 

 

 

わたし、

さっき、

歯、磨いたっけ?

 

 

 

歯ブラシがぬれてるような気がしなくもないんだけど…

 

 

 

 

「もっかいみがきなさい」