読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

とりえかんざし

お休み中です

風は洋食屋さんのにおいだった

 

昨日から気温が上がり、また夏に戻ったみたいで、暑くてぐったりしています、何もしたくない!

***

 

ごはんって、お茶碗によそって食べるでしょう、お箸で。

小さい頃、なにかおめでたいことがあったりすると、連れてってもらっていた小さな洋食屋さんがありまして、そこの御主人は、若い頃に船にのって、そこで料理人として働いていたそうで、そこで修行をして、お店を構えて、今ではもうとっくに還暦は通り越して、わたしの祖父といい勝負しておりますが、まだ予約があると、お店を開いているそうで。

 

そこはやっぱり洋食屋さんです、ごはんは、平たい真っ白な丸皿に広げてあって、お味噌汁はお茶碗ですが、どちらも、お箸ではなくて、ハンバーグを食べるときのような、大きなフォークでいただきます(おかずは洋食です)。普段と違う場所と雰囲気で、普段と違う食器でいただくごはんと味噌汁は、特別な感じがして、それはもうおいしいにきまってます、家でわたしがわがまま言って食べないときも、平たい丸皿によそって、フォークを渡してあげると、モリモリ食べたそうな。

 

心と体は一つってことがわかります、おいしいっていうのは、気持ちがほとんど決めます。

好きなものは、たいてい、可笑しな思い出によって、好きたらしめているようです。

 

好きだった思い出は、お皿とフォークでいつでも再現できそうですが、いつの間にか、マンネリ化したり、忘れて、思い出さなくなってしまうこともあります、そんなときに、ふとしたことがきっかけで、蘇ることもある。

 

夕方、暗くなるのが早くなってきましたね、たとえば、そんな帰り道に、どこかから風にのって。

 

「あ、洋食屋さんのにおいがする」