とりえかんざし

いつもなにかにこころをよせて、恋していたい

黒板entertainment

「かく」ということに興味があると、誰かの「かく」行為を見るのも好きになります。

 

身近だったのは、授業で誰かが黒板にかくことで、クラスメイトが教師に指名され、問題の答えを書きに前へいく。字が素敵な人が指名されますと、わたしの目は答え合わせなんかよりも、その人の動作ひとつひとつに釘付けです、たとえ書き順が出鱈目でしても、その手から生み出される文字が整っていたり、可愛らしかったり、少し癖が強くっても、かいているうちにだんだんと、仕舞いには、全体的に調和がとれてゆくのを見るのは、ある意味、テレビでバラエティー番組を見るのとはまた違った面白さがありました。

とくにわたしはそれが好きで好きでしょうがなかったために、魅力的な字をかく人の、かき方を真似するのが、ひとつの楽しみで、それがたとえおかしな書き順だとしても。

数字の「4」を一番下のとこから一筆書きしたり、「6」を逆からかいたり、「8」を雪だるまをかくときみたいに丸二つでかいたり。(今思えば先生に注意されるほどには相当おかしなかきかたですねあはは)。だけれども、そうする方が、なぜか上手にかけていた不思議、しかもたのしい。

 

わたしは黒板に文字をかくと、右上がりになっちゃうから、意識してそうならないようにかくことがよくあったのですが、そういうときに気をつけてかいて、書き終わって席に戻って、遠くからじぶんの板書を眺めると、今度は意識しすぎて右下がりになっていることもしばしば。急に恥ずかしくなって、書き直しに戻りたくなるんですけれど、授業の進行もありますから、次のとき、こんどこそと、静かに闘志を燃やしていたのでした。

 

不思議なもので、黒板の目の前でかいているときに、今日は上手にかけているかも!って、調子よくチョークでかりかりかいていても、近くで見るのと、遠くから見るのとでは全然違う。はてなブログをかいているときと、投稿した後の違いにそれは似ていて、一度じぶんの手から離して、黒板から離れて席に戻って、あらためてじぶんのかいたモノを眺めたときに、わわわって。

 

今日のエントリもきっとそうなるに違いありません、それはそれで愛おしいものがありますが、できることならもっともっと魅力的にかきたい性分もあるはずです、そんなときに、昔を思い出して、たまには今日かいたことを思い出して、こんどこそと、次のためにメラメラしていよう。

子どものときと、おんなじで。