とりえかんざし

いつもなにかにこころをよせて、恋していたい

かしてあげないワケ

わたしにモノをかしてくれた人が言うのは

 

「あいつには、かしてあげないんだ」

 

っていうこと。

 

なんでなのかはわからないけど、もし、わたしもなにか、同じ過ちを犯してしまったら、きっと次はわたしに対しても、かしてくれなくなるだろうと思いました。そんな、予感。

 

どうしてだろう?

 

きれいにして返さなかったからなのかな

時間を守らなかったのかな

壊しちゃったのかな

わがままを言ったのかな

そのモノへの扱い方が乱暴だったのかな

 

ぜんぜんわからない。 

 

とにかく思いつく限りの悪いことをしないようにして、ちゃんと時間前に返すことは、ちゃんとすることに決めました。

 

(中略 )

 

モノを返すまでの間、ずっと考えてましたけれど、どうして“あいつ”という子は、かしてもらえなくなったのでしょうか、さっぱり、わからずじまい。

 

時間になって、とにかく返さないことにはしょうがないですから、どきどき、わたし変なことしてないよね、、、今度かしてもらうとき、「あんたにもかしてやんない」って言われたらどうしよう。

どうしてかしてくれなくなるの?

わからない、わからないよ。

 

 

 

「これ、(かしてくださり)ありがとうございました。お返しする場所はここでいいですか…?」

 

「お」

 

 

 

「…?」

 

 

「君は、返すときに声、かけてくれたね。誰かさんと、違って」

 

 

 

(… あ、そういうことだったのか。)