とりえかんざし

いつもなにかにこころをよせて、恋していたい

すぎたね

その手は小さな一本差しの花瓶

抱えきれないほどに美しいものに手を伸ばすその手は滑稽に見えて

そのまま知らんぷりして一番似合う服を探してる

 

その指はわがままな完璧主義

周りが見えなくなるほどに小さく細かいところにいつも触れていて

後になって上を見上げるととても眩しくなる

 

 

その手はそのままで小さくてかわいい

その指はそのままで繊細でかしこい

けれど

もっとできることがあるんじゃないかっていつも夢を見つづけて

もっときれいな花が咲かせられそうな気がして栄養をたくさんとっちゃうの

 

わたしは根を張ることを忘れて

本ばかりを上にかさねていった頭はとても重くて

ぐしゃっと押し花になっちゃう

 

そうならぬようそうならぬよう

凛と咲けるようになりたい

もしくは

押し花になってもいいように

今から決めポーズをかましておきたい

 

 

じゃなくて、

 

もっとこう、ひとつを

間違っててもいいことにして

自然についた朝露をきれいでしょうと見せたって十分です

なにかを決めて

ひとつを見つめて

 

頭の上にあるものを

そっと下ろしてあげたい